75歳、経営のゆく先を見つめて

Episode 54

和5年(2023年)がスタート、新型コロナで自粛していた各種イベントが再開される。 新型コロナウイルスは季節性インフルエンザと同様の5類に移行し、ある程度の区切りがついた。
昨年スナックを引き継ぐ人が見つかったが契約寸前で、本人の体調が悪くキャンセルになっていた。 次の引き継ぎ者を探していたら、前回契約をキャンセルした女性から連絡があり、未だ契約していなければ是非私がやりますと連絡があり一月に改めて契約をして気が楽になった。 本体の仕事の方は忙しく、4月まで久しぶりによく働いた。営業の方も予期せぬ仕事も入り、上々の決算で第27期を締めくくった。
8月から第28期を迎えるのだが、息の長い仕事は前期で終わり新しい仕事の受注のめどが無いのである。 新型コロナで銀行より借入した分の毎月の返済金額は膨らんでいた。 考えた末コロナ前に借り入れした分を返済し、新たに別の銀行から借入をして、毎月の返済金を少なくしようと考えたが、返済する銀行の担当者から未だ待って下さいとの返事があった。 新事業も頑張ってきたが、取り扱っている商品の流行も薄れ、売り上げが伸び悩んでいた。 1番の原因は経費がかかり過ぎて採算ラインのハードルが高かった。 又一緒に入居している別会社の売り上げも悪くなって来た。 夜の仕事も無くなり、肉体的には少し楽になったが、精神的に気が重い日が続く毎日で元気が出なかった。 考えてみると7月で75歳になっていた。 3社の関連会社を今後どの様にすれば、安定していくのかを考えていたが、道筋は見えてこなかった。 安倍晋三前首相が亡くなり、日本経済の転換期で日銀総裁に経済学者の上田和男が就任した。 対話型AIのchatGPTが出現し各方面の利用が進む。 令和5年も残り1ヶ月になるが、売上は低迷したままだった。 そんな中ベテランの営業部長の顔色が冴えなくバタバタしていた、理由が後に分かるのだが一とんでも無い事態が起きるのである・・・・・・・
世界の中ではパレスチナ武装組織がハマスによるイスラエル攻撃を契機として、イスラエルがパレスチナに侵攻し2万人を超える犠牲者が出る。明るい出来事しては、将棋の藤井翔太がタイトル8冠を達成、MLBの大谷翔平がホームラン王。MVP受賞。ドジャースに移籍した。歌謡曲ではYOASOBIの「アイドル」米津玄師の「KICK BACK」などが流行、プロ野球では阪神タイガーズがオリックスを破り38年ぶり2回目の優勝

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赤字転落と原点回帰

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