三社統合、600万円の負債と向き合う

Episode 55

令和6年(2024年)昨年から引き継いだ課題(売上の低迷)を引き継ぎながら新年を迎えた。 新年早々とんでも無いことが続いた。1月1日、石川県能登地方で最大震度7の地震が発生。死者408人の犠牲者を出した。 そして翌日の1月2日羽田空港で旅客機と航空機が衝突、炎上した。 又地元では長年愛され続けて来た鳥町食堂街が火災で跡形もなく消滅。 今年は大変な年になるのでは無いかと嫌な予感がした。
まさにピタリと的中、ベテラン営業マンが担当していた得意先が事業を継続しない通知が届いたのである。 得意先は出版会社で20年来の取引があった。 支払いは6ヶ月後で、取引を辞めたとなると、6ヶ月分の負債が残ることになる。 その出版物の印刷は外注なので、社が手形を切っての取引であった。その結果負債額は600万円となった。 これからは手形を切っている金額を入金がないのに落として行かないといけない、考えると頭が痛くなった。 コロナ渦も終わり助成金制度も無くなり、残ったのは銀行借入の多さであった。 3月に初の予定であった借り入れの借り換えを実行し月の返済の縮小をした。 予想はしていたが7月の決算では、得意先の倒産の負債もあり大幅なマイナス決算になった。 8月から第29期のスタートである。私は28年間を振り返りながら考えてみた。 今までこれ以上に苦しい時があったのでは無いか、それを乗り越えて来たでは無いか、悪い時の事だけ考えずに良い時も沢山あったでは無いか等々を自問自答した。 結論として、勇気と希望を持って最大限頑張ろうと心に誓った。 まず第一に実行したのは別の関連会社2社を本体の事務所に統合した。
これにより年間経費900万節減、本体のベテランの営業部長を関連会社に移動させた。 本体の固定費の削減、9月に、引っ越しをし事務所内の整理である程度の時間を要した。 8月早々社長が市政だよりをみて、3年契約の仕事でプレゼンをし、審査の結果決まる仕事に応募したのである。 この時は社員がそれぞれが分野で力を発揮し、落札したのである。 現在進行中であるが、未経験であり、やってみると大変な仕事であるが、これは契約の仕事なので、途中で投げ出すわけには出来ない。 この仕事がプラスになるよう力を合わせて頑張る様、社員と協力している人達にお願いをした。
この頃どうも体調が悪く、痰、咳、喉の痛み、節々の痛みがあり病院に通った。 心労と引っ越しがあり疲れが蓄積したと思う。 11月に大腸検査でポリープが二つ見つかり、病理検査の結果悪性だとわかった。 当初手術の予定だったが、紹介された病院で内視鏡で取れると言われ、12月に無事に取ることができた。 3社が一つの屋根の下で仕事をできる事の楽しさ感じながら毎朝出勤したのだが明るい光は未だ見えて来ない。 しかし必ず良いことが待っていると信じて・・・・・
この年は、政治資金パーティーの裏金問題の余波が続く。自民党最大派閥の安倍派が解散、円安が進み一時ドル160 円を超える。東京都知事選元職小池百合子が3選、パリオリンピック・パラリンピック開催、能登半島で集中豪雨による災害、夏の異常気象、自民党総裁選、石破茂が勝利、(日本被団協)にノーベル平和賞、第50回衆院選自公過半数割れ、前年からパレスチナ・ガザ地区の人道危機が続く、米大統領選トランプ氏が圧勝、ドジャース大谷54本 塁打・59盗塁、ワールドシリーズ優勝、3度目のMVP獲得。音楽ではMrs,GREEN APPLEの「ライラック」「ケセラセラ」などがヒットした。プロ野球では横浜DeNAベイスターズがソフトバンクホークスを破り優勝

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75歳、経営のゆく先を見つめて

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