変革の年、合併と新たな始まり

Episode 15

平成3年の始まりである、初出勤のとき社員を前に、
友人が社長で専務が私の会社と合併する話と、5月に引っ越しする話をする。
話しながら社員の顔を見渡すと晴れ晴れとはしていなかった。
テレビのニュースでは米軍がイラク軍に攻撃を開始する「砂漠の嵐作戦」湾岸戦争が始まり、
海部首相は「頑固たる支持」を表明した。

あっという間に引っ越しの5月がやってきた。
印刷機械、断裁機、製本機、タイプライター、コンピュータ、大変な作業であったが引っ越しは手慣れた業者のお陰でスムーズに終わりほっとした。
工場、製販室、事務所も今までの5倍以上の広さで、会長室、社長室、会議室も全て新しい机や椅子が揃い、
気持ち身体も何か今までの自分ではない気持ちになっていた。

6月に長崎の普賢岳が大規模な火砕流が発生消防や報道の関係者40人ぐらいの方が亡くなった。
8月ゴルバチョフ大統領が書記長を辞任し、共産党解散を提唱。
74年間の共産党支配に幕が下ろされた。
日本は過去最長の「いざなぎ景気」と並ぶ大型景気は57ヶ月続いた。
11月には宮沢内閣が発足。
来年度のの予算は緊縮型予算になり長く続いた景気の終わりが近づいてきた年の終わりであった。
歌謡曲ではKANの「愛が勝つが」流れ、テレビでは「東京ラブストーリー」野球は西武が広島を破り日本一、野茂英雄が活躍した年であった。
世界の情勢も混沌としてきた。

日本の失われた30年の始まり、新会社にもその影響がジワジワと押し寄せてくる気配を感じ新しい年を迎える事になる。

変革の年、合併と新たな始まり

Episode 15


Episode 14

兄の退職と新会社設立の軌道調整

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景気低迷と印刷業の挑戦

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