東京での挑戦と家族の絆、成功と試練の7年間

Episode 29

東京での仕事は、本体のシステム会社や関連するイベント会社からも仕事を受注でき、順調に進んでいたが、日本一の印刷会社と地元のデザイン関連の会社が入り込んできた。1週間に一度2~3時間滞在して多くの仕事を受注することは、嬉しいことではあるが、虫のいい話でもある。東京に支店を出す決心をして、お客さまの会社の近くにマンションを借り、木曜日、金曜日と2日滞在して、少しでも多くの時間をとる事にした。滞在できる品物を近くのアウトレットで購入して何度か体裁をえた。目の前は藤の花で有名な戸神社があり、マンションの一階は喫茶店で、朝のモーニングを頂いた。近くに寿司屋もあり、夜は良く通った。新規の仕事は、日本一の印刷会社の下請けをする事で、担当営業との話をつけた。集金日に新宿榎木町の本社に行くと順番札を受け取り、呼び出しがあると手形を受け取った。まるで銀行に来ている様で、桁の違いを見せつけられた。 印刷会社の担当者とは食事にもよく行った。北九州でお馴染みの、赤坂芋洗坂の丸源ビルのスナック、代々木上原の居酒屋、新宿二丁目のバー、又下関に本社のある老舗の印刷会社の担当者とも夜の街をウロウロした。 家庭の方は長女は高松に住んでいた。結婚して4年になるが子供はまだ授かっていない。三女は平成12年に結婚して下関に住んでいた。次女は平成14年の正月に突然彼氏を連れてきて、この年の6月に結婚した。次女も三女も、初は私が仕事でお世話になったホテルではなく別のホテルでの挙式を希望していたが、ある日突然女房が4人を家に呼んで、お父さんがお世話になったホテルで結婚式をするのが、恩返しではないかと4人に話をしていた。私は黙って聞いていた。三女が乗り気でないのを見て、女房が今まで見たことがない剣幕で怒り上げ、私は結婚式に出ないとまで言ったのを見てびっくりしたのを思い出す。その後三女は2人で女房に謝り、いい結婚式ができ、私の立場も保たれた。週末には2家族が泊まりがけで我が家に毎週のようにきて酒を飲み食事をし楽しい時間を過ごした。第6期の決算は売上げ32,539万円、売上総利益、7,838万円、営業利益、977万円 終わった。第7期は競争が激しくなり、売上げ27,514万円、売上総利益、7,205万円、営業利益は-611万円と赤字になった。
東京に行って7年ライバルのデザイン会社の社員と話をする機会があり、今の会社に不満がある事を聞き、私の会社で雇用する事にし、彼の住まいの横浜に営業所を移す事にしたが、得意先の仕事量が月を追うごとに減っていった。急激に加盟店を増やし過ぎた反動が出てきた、さてこの後どうなるか・・・・・・・・・
世の中は第一勧業、富士、日本興業の3行が統合みずほ銀行が誕生、小泉首相が北朝鮮を訪問、その語5人の拉致被害者が帰国小柴昌俊、田中耕一氏のノーベル賞を受賞した。歌謡曲では、浜崎あゆみ、宇多田ヒカルが活躍、野球では松井秀喜、上原浩治の活躍が目立った。

東京での挑戦と家族の絆、成功と試練の7年間

Episode 29


Episode 28

転機と成長、東京営業で掴んだ成功と次なる挑戦

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