揺れる想いと安定の狭間で〜経営の軌跡と新たな出会い〜

Episode 45

平成25年から平成26年の2年間売り上げは、43,741万円、45,325万円と売り上げは伸びて経営は安定していった。 P店は国の規制が厳しくなり、中途半端なP店は倒産していった。 実際大阪でもP店の土地が売りに出されその土地を購入してマンションを建設して売り出し成果を上げた。
地元の得意先の売り上げも伸びて、1人で夜な夜な飲みに出ていたが心の中は、ぽかーんと穴が空いたような日々を過ごしていた。 女房が亡くなって来年で早10年をになる時期で、仕事に追われ、この間女性の影もなく最後は寂しい気持ちで家に帰って寝る毎日を送っていた。 ロータリークラブの会長の役目も終わり、少し気が抜けた感じになった。 会長をさせて頂いたおかげで、多くのことを学んだ。 大阪に月に1回から2回出張し、串揚げ、たこ焼きを食べ、一さんの案内で、北新地の夜の店も時々顔を出した。
マンションも「夕陽が丘」を初め次々と建設し忙しい時を過ごした。 戸建も奈良の方に進出しそこそこの成果を上げて行ったが支店長になる人材が見つからなかったが、ある日、副社長が誰かの紹介で、大手のマンション会社に勤めていて、経験豊富で温和で仕事も良くできた人物を見つけ支店に連れてきて社員に紹介した。 大阪で苦労したのは、当初述べたように外注する料金の高さで、禀議書を何回提出しても副社長から却下され、外注先に何度も頭を下げて値段の交渉をした。金額は張る割には利益は薄かった。 私の会社が中に入り値段交渉を徹底的にした事は、直接大阪の業者と取引するよりは、お客様にとっては経費節減になり、かなり貢献したと思っている。 大阪での行動を共にしていた副社長の顔が、覇気がなく考え込んでる姿が気になっていた。 話の中で今辞めたら退職金がいくらだととか、墓じまいするとかの話を聞くうちに、本当に退職するのではないかと思った。
12月の寒い日、ロータリーの仲間で私より年上3人で小さな居酒屋でガヤガヤと酒を飲んで騒いでいた。トイレに行く時テーブルに気になる女性が座っていた。私は酒の勢いもあり自分でも信じられない行動に走ったのである・・・・・・・・・・・
1月の大相撲初場所、白鵬が昭和の大横綱・大鵬の史上最多優勝回数を塗り替えた。 2016年の夏の参議院選から選挙権年齢が「20歳」から「18歳以上」 に引き下げられる法案が成立、オリコンではAKB48と嵐の活躍が目立った。 プロ野球ではソフトバンクがヤクルトを破り日本一この年日本ハムの大谷翔平が最多勝をマークした。

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Episode 44

大阪進出の挑戦 〜支店設立と新たな市場開拓〜

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新会社設立と変わりゆく時代の波

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