自立と進化の時代

Episode 13

平成2年の始まり、仕事は順調に行っていたし3人の娘たちも長女は歯科衛生士、次女・三女は看護師になると決めていた。 久しぶりに家族5人で夕食の時、私が女房に「3人共えらい早くから進路を決めているが、地元の大学でも行って就職したら、いいだろう」 と問いかけると女房はこれからは男に頼って生きて行くよりも何かあっても自立していく事の方が人生大事だと思うとの答えが返ってきた。 その時はよく理解していなかったが、私のいない時4人で色々話をして子供に言い聞かせていたのだろう。 私には今の会社の方向性を決める大事な仕事が待ち構えていた。
土地の売却をどうするのかと考えていた時、隣の建具屋さんが売って欲しいとの話を持ってきた。 話がとんとん拍子に進みバブルの後期だったが良い値段で売却できた。売却金は全て借入金の返済に充てた。 次は社員の説得である、年配の人はなかなか首を縦に降らなかった、まず通勤をみんな嫌がってた。 そこで幼稚園の中古車を購入して朝夕運転の番を決めて社員の家の近くまで送り迎えする提案をした。
解決のめどがついたとほっとした束の間の時、大きな印刷機械を担当してベテランの社員から退職願いが郵送されてきた。 一本気で良い意味頑固な社員だったので説得は無理だろうと思い、軽印刷機を使っていた社員をてることにした。 物事を進める難しさ、相手は納得しているとの思い込みや勘違いがあるのだ。 と反省しながらも頭の中は先のことばかり考えていた時、考えてもいなかった出来事が目の前に現れた...。

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心温まる再会と新たなビジネスの提案

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兄の退職と新会社設立の軌道調整

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